ブランディングコンサル 吉田星子です。
最近は、個人事業主の方でもブランディングに力を入れている方が増えてきました。
そういうと、「ブランディングって、大きな会社がするものではないのですか?」と聞かれることが多いです。
私は、個人事業主の方にほどブランディングをしてほしいと考えています。
それは、ブランディングがあなたの仕事を望む形で進める一番の近道だからです。
どうして個人事業主もブランディングしていった方がいいのか。
その理由は、人は、似た商品・サービスなら無意識に大手のものを選んでしまうからです。
個人事業主や小さな会社やお店、自営者にこそブランディングしてほしい理由は選んでもらうため
個人事業主として活動を続けていくには、あなたの商品やサービスを選んでくださるお客様が必要となります。
でも今は、モノがあふれている時代。
競合がいない商品やサービスなんてありません。
レストランだってサロンだって、似たものを扱っているお店は多くあります。
その中で、「あなたの商品・サービスがほしい」と言っていただくための方法がブランディングです。
・人は、似た商品・サービスなら無意識に大手のものを選んでしまう
同じサービスを受けられるなら、人は無意識に大手のものを選んでしまうようにプログラムされています。
これは、選ぶ手間をへらして私たちが生きやすくなるための生存本能でもあります。
人は、一日に35,000回もの選択をしているとも言われています。ものすごい回数ですよね。
選ぶことって、実はとってもエネルギーを使います。
選ぶときにエネルギーをできるだけ小さくしてくれるのが、「名前を知っているもの」「何度も見たことがあるもの」である大手の企業の商品・サービスなんですよね。
知っているものならきっと、選んでも大失敗はしないだろうという思いが働くのでしょう。
・選ばれるために、ブランディングで差を伝えることが必要
Webブランディングをおこなうメリットは、大きく6つあります。
従来のマス広告と違うところはコストの面以外にもあり、大きくは顧客の反応が見えること、そして多角的にアプローチできることではないでしょうか。
それでは具体的にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
・商品・サービスの重点は押さえながら、+αの要素で差異化
「じゃあ、違いさえつくればいいんですね!」というと、それはちょっと違います。
差をつくることが効いてくるのは、商品・サービスのベースとなる部分がしっかりしているのが大前提だからです。
まずは、その商品・サービスを必要としている方が欲している基準をきちんと満たせるようにすること。
+αの部分で差異化してあることが選ばれるための条件となります。
事業が小規模な個人事業主だからこそのブランディングのメリット
個人事業主にもブランディングで差異化して、伝えるのが必要なのは分かった。けれどそれって、個人事業主がしたところであまり効果はないんじゃない?って思われたかもしれません。
そんな方にお伝えしたいのが、ブランディングを進めるには、事業が小規模だからこそのメリットがあるということなんです。
・個人事業主のブランディングメリット1:スピード感がある
まず、個人事業主ならスピード感をもってブランディングを進めていけます。お一人、または、小さなチームで活動されているので、決まったことからどんどん実行していけます。
大きい企業だと、一つの決め事をするだけでも何段階もステップがあって、何人もの人の合意をとらなければなりません。一つの企画を通すのに半年もかかるなんてこともざらにあります。
・個人事業主のブランディングメリット2:全部をカバーできないからこそ、特化しやすい
少ない人数で運営しているからこそ、特化しやすいというのも大手にはできないメリットになります。
大手ならたくさんの人でできるだけ完璧で理想的なものをつくることができます。でも個人事業主の方は、そこまでのリソースは当然ありません。
だったら、完璧をつくるのではなく得意なところに特化する。
「ここだけは負けない自信があります」というポイントをつくることができれば、十分選ばれる理由になり得ます。
・個人事業主のブランディングメリット3:大手にできないことができる
大手にはできないことができてしまうという点も、個人事業主の方がブランディングする上でもメリットです。
小さい事業だからこそ小回りが利いて、やってみたいことを小さく試すことができます。
たとえばエステサロンで、お客様の肌に直接ふれるオイルをもっと品質のいいものを使おうと思ったとき。個人事業なら少量でいいので入手しやすいものも、全国チェーンの大手だったら最高級のものを大量に入手して使うのは困難でしょう。
個人事業主のブランディングに必要な要素は?
個人事業主の方がブランディングに取り組むための要素を3ステップでご紹介します。
①ブランディングに必要な情報収集をする
まずは、ブランディングに必要な情報収集をしましょう。
サービス・商品にどんな思いをこめているのか、誰の、どんな課題を解決したいのかなど、自身の思いを時間をかけて整理しましょう。
すでにお客様がいる場合は、「数ある選択肢のなかでどうして選んでくださったのですか」と聞いてみると、そこからヒントが見つかります。
必要に応じて、自身ことだけでなく競合の情報収集をすることも有効です。
②方向性を決めて、ブランドを育てていく
情報が十分にあつまったら、方向性を決めてブランドを育てていきましょう。
ブランドに、どんな空気や雰囲気をもたせたいか。
集めた情報の中から、方向性をしぼっていきます。
事業を始めたときには、何かしら「思い」をもってスタートさせたはず。
ターゲット、与える価値、お客様にお約束すること、ブランドのこだわり…考えることはたくさんあります。
ブランドの柱を決め、それを育てていきましょう。
とはいえ、壁打ちなどができる相手もなく一人で方向性を決めていくのはむずかしい場合もあります。
その際は、あえて違う業界・業種の方に話を聞いてもらう機会をつくるようにすると進みやすくなるのでおすすめです。
③ブランドイメージを形にしていく
ブランドの方向性が決まったら、それをお客さまにも感じていただけるよう形にして表現していきましょう。
サービスの内容、パッケージ、使う言葉、ホームページで使う写真、カラー、発信するコンテンツ…お客様から見えるすべての部分に、ブランドの世界観を感じられるようにしていきます。
ブランドをもっとも表現するのは携わる人です。自身の見た目や行動からもブランドの印象がつたわるよう、セルフブランディングと合わせて取り組むとより伝わりやすくなるので効果的です。
個人事業主でも選ばれるために、ブランディングで商品・サービスの差異化をしましょう
個人事業主の方にほどブランディングをおすすめしている理由、伝わったでしょうか。
これを機に、ぜひご自身のサービス・商品のブランディングを見直してみてくださいね。
とはいえ、お一人だと進めるのが難しいのがブランディングでもあります。どこが他との差異になりうるか、毎日当たり前に触れているものだからこそ見つけにくくなっていくものですよね。
お手伝いしていますので、必要な方はぜひお声掛けください。