ミライズWEBブランディング吉田星子です。
事業をしていると、現金のみならず、クレジットカード決済を使うシーンは出てくると思います。
今は、個人でも簡単にクレジットカード決済を導入することができますね。
PaypalやStripeというところを通して使えば、使いたいその日から使えるくらい、ラクに導入できますね。
今回、クレジットカード手数料に関する考え方についてご質問をいただいたので、書いてみます。
余談ですが、わたくし、元クレジットカード会社の社員だったので、ちょくちょく質問をいただくのです。
(クレジットカードのことや決済システムのこと、ビジネスモデルのことなどかなり詳しいので、必要な方はまた聞いてくださいね)
クレジットカード手数料って・・・・上乗せしていいの!?
さて、今回、いただいたご相談。
初めてクレジットカード決済を使ったのですが、「手数料」がかかりました・・・
その手数料がかかることを知っていれば、お客様上乗せして請求していいでしょうか?
というご質問でした。
このご質問、実は、よくいただきます!
在職中もよくよくいただきました(笑)
結論ですが、答えは「NO」です。
なぜならば、クレジットカード会社の規約の中に、現金と同等の扱いとし、クレジットカード手数料をお客様負担などにすることは禁止と規定されているからです。
銀行振込の場合は、振込手数料はお客様負担、というのが常識・通常なのであれば、カード手数料もお客様負担でもいいのでは?なんでダメなの!?と考えてしまう方もいると思いますが、クレジットカードのシステムを使わせてもらっている以上、その規約を守る必要があると思います。
とはいっても、確かに、一部の起業家さんなんかでは、クレジットカードの場合は手数料+●●円を追加でいただきます。という方もいらっしゃいますね。
確かに、クレジットカード会社もいちいち一個人や一企業の細かいところまでチェックなんてしてきません。
でも、だからと言って、それを破っていいわけではないと思います。
クレジットカード手数料負担をどう考える?
かといって、じゃ、その分、自分の収益を単純に減らしてガマンすればいいのか?というと、それもまた違うと思うのです。
どうすればいいか?というと、あらかじめカード決済手数料も加味したうえで、商品サービスの金額を考えておくということです。
現金の人は10,000円で、クレジットカード払いの人は10,500円。
ではなく、現金の比率が40%で、クレジットカード払いの人の比率が60%だから、全員10,300円とかに設定する。
という感じですね。
取引金額や件数によっては、そんなことしなくても・・・という話ですが、ビジネスをしていく力、収益の計算をする力をつけるためにはこういった考え方を覚えていただければと思います。
カード決済手数料に限らず、あらかじめ「コスト」がわかっているものはすべて加味したうえで価格設定をしていく。ということが大事ですね。
また、カード決済をすることで、振込確認などの手間が省けるということを考えると、「事務効率化」の費用と考えてもいいかなと思います。
ミライズ吉田さんの場合はどうしていますか?
吉田さんの場合はどうしていますか?というご質問も良くいただくのでお答えしておきます。
私の場合は、低価格帯のもの、リピートする決済に関しては、クレジットカード決済を利用しています。
逆に、大きなお取引の場合は、手数料のかからない銀行振込を利用しています。
その他の決済手段や、どれがベストソリューションであるか?ということについて
今回、銀行振込・クレジットカードのことをお話してきましたが、ホームページを作ったりコンサルティングをしていくなかで、どの決済システムを使えば一番いいですか?というご相談もいただきます。
結論から言うと、それも、ケースバイケース。
どれくらいの単価か、全体でどれくらいの売上があるか?をお聞きして、手数料計算して、クレジットカード以外のものをご提案することもあります。
例えば、塾や習い事などの教室運営されている方、税理士さんなどの月額顧問料をもらっている方で、取引量が多い方や取引単価が2万円以上の方の場合は、「口座振替サービス」を使う方がお得な場合もありますね。
口座振替サービスであれば、1件の取引当たり100円とか200円で振替をしてくれます(お客様の振り替え銀行口座に残高がない場合は、自分で督促する必要があります。その点クレジットカード払いだと、その人の銀行口座の残高に関係なく、支払いは進むので(=クレジットカード会社が保証してくれる)そういうメリットも勘案して選ばれるといいと思います)
PaylapやStripeの手数料は安いか高いか?
ちなみに、PaylapやStripeのクレジットカード手数料が高い・・・と感じる方もいらっしゃると思いますが、カード会社の中を知っている人間からいうと、はっきり言って、「激安」です。
クレジットカード会社と直接契約するような大手の企業さんは何千万円というクレジットカードの売上・取引をして、ようやく、規定の5%などの手数料から、ディスカウントしてもらえるくらいの手数料率なんです。
個人事業、中小企業が、3%台のカード手数料でクレジットカード取引ができるというのは、ひとえに、PaypalやStripeがシステムを構築して、その裏で働く人を配置して、快適に使えるようにしてくれているから。
3%のうち一部が、PaypalやStripeの会社の収益(=働いている人のお給料)になり、また一部が、クレジットカードの大元のJCBやVISAの会社の収益(=働いている人の給料)になるわけですね。
そう考えると、手数料も「感謝のお金」。
お客様負担ではなく、自社負担で規約を守りつつ、上手に活用していただけるといいな!と思います。