起業を旦那さんや家族に反対されるときの対処法
必然的に選ばれ続ける女性起業家のためのブランディングコンサル吉田星子です。
女性が起業すると、必ずと言っていいほど出てくるのが「家族や旦那さんの反対」問題。
その、反対されたり、応援してもらえない度合いというのは、人それぞれですが、その対処法についてお伝えしたいと思います。
コンサルさんによっては、旦那さんや家族が反対しようがしまいが、起業するかどうか、起業を続けるかどうかを決めるのは「あなた次第」だから、反対なんて気にせずにやったらいい!っていう人もいますが、私は、全くそうは思いません。
むしろ、起業するにあたっては、様々な環境変化が起こります。そんな時に、一番支えになるのは、旦那さんや、家族の理解だったり応援だったりするわけです。
旦那さんや家族との「思いの小さなズレ」を早い段階で、都度都度、確認して、話し合って、家族に応援してもらえる状態をつくっておくことは、とても大事だと思っています。
では、具体的に対策をみていきましょう。
反対されたときの対処法
自分が冷静な状態に戻るまで待つ
ひとそれぞれ、反対のされ方は、ストレートに反対されたり、なんだか遠回しに反対されたり、本当にいろいろあると思います。
その時は、こっちだって、悲しくなったり、腹が立ったり、ショックだったり、あぁ、そうかと思うこともあると思います。
でも、ここで、感情に任せたら、あまりよくない結果になるでしょう。
一時的に感情的になったとしても、まず、自分が冷静に戻るまで待って、一度分析するといいでしょう。
ポイントは、相手が冷静じゃないわ!とか、そのうちわかってくれるはず!ではなく、「自分が冷静な状態」になることです。
反対されている内容を分析する
「どういう『言われ方』をしたか?」ということよりも、「『なぜ』、『どういう点』が反対されているか?」について、しっかり見つめる必要があります。
【反対される例】
・家事がおろそかになったり、手が回らなくなったりすることに対して反対されている。
・SNSやブログなどに、いろんな情報を載せることを反対されている。
・経費ばかりが掛かって売上が立っていないことに対して反対されている。
・起業してもどうせ失敗する、と反対されている。
・起業しても忙しそうにしてることに反対されている。
・なんだかよくわからないけどとにかく、反対されている。
きっと他にもいろいろありますね~。自分の場合はどういう点が反対されているのか?を掘り下げてみてください。
そして、これらの対処法は、大きく2つに分かれると思っています。
【対処法1】反対されている内容について自分で改善できるところを見つける、または、別の方法がないか?を考える
例えば、上記の例で出した「反対される理由」については、代替策がある場合があります。
・家事がおろそかになったり、手が回らなくなったりすることに対して反対されている。
⇒ドラム式洗濯乾燥機を購入して、家事の手間・時間を削減することで対処する。
⇒家族で分担してやるようにする。
(⇒そもそも、家事は妻がやるものというのは、誰が決めたんだ・・・っていうのは声を小さくして言っておきますが、変な火種を作るので、皆さんは言わないようにしてくださいね。)
この時のポイントは、全部自分で背負い込まないこと。誰かのヘルプや、道具やサービスを使ってラクする方法を考えてください!
・SNSやブログなどに、いろんな情報を載せることを反対されている。
⇒家族の写真は掲載しない、必ずスタンプなどで隠すなど、掲載ルールを家族と合意する。
・経費ばかりが掛かって売上が立っていないことに対して反対されている。
⇒会社員は、会社の経費ですべてまかなえるけれど、起業=小さくとも経営なので、初期投資は必須、ということを理解してもらうように会話する。(※1)
⇒今やっていることが、どれくらいの期間で、どれくらいの収益が生み出せる見込みなのかを説明する。(男性は「数字」「論理的」に話すと理解してもらいやすいです)
※1「雇用」と「起業」の大きなところは、ここなので、ここの思考の変化が結構大事です。女性の起業は、小さく生み出して少しずつ大きく育てるから、経費が掛からないと思われがちですが、経費はもちろん、自己投資が必要です。資格をとったから明日から利益が出るほど甘くはありません。男性の起業で多い、銀行からドーンと借金をして、経営するのとは違いますが、多かれ少なかれ「初期投資」なくして、起業は成り立たないことを理解してもらう必要があります。
とはいっても、これで解決しない場合もあります。
その時は、言われている「背景」を考えてみてください。
【対処法2】反対されている内容について反対されている「背景」を考えて会話する
人の思考やコトバというのは、その人の過去経験したことに基づいて発せられています。
なので、なぜそんなことを言うのか?その人の「背景」を理解すると、解決できる会話の糸口が見つかる場合があります。
例えば、上記の例で出した「反対される理由」については、
・起業してもどうせ失敗する、と反対されている。
⇒自分の知り合いが起業で失敗したから、起業は失敗するものだ、という認識しかない。
・起業しても忙しそうにしてることに反対されている。
⇒妻が忙しくなると、自分に負担がかかってくるのが実はイヤ、だから反対している。
⇒家で起業したら、「ラクに仕事できると勘違い」していて、忙しくしていることを反対してくる場合もあります。
・なんだかよくわからないけどとにかく、反対されているような気がする。
⇒自分の嫁が自分の手の届かないところや危ないところに行ってしまうのではないかと不安で、反対されている。
一般の企業に勤めている男性などからしたら、起業っていう「よくわからない世界」が単に不安だったりするので、大事な奥さんのことが心配で、反対してくる。
一方で、こんな背景がある場合も・・・
⇒女性起業家が楽しそうに仕事している雰囲気がうらやましいとか、オレが稼いでるのじゃ満足できないのか!?みたいな男のプライドだったり、という気持ちがどこかにあって反対されている。
いずれの場合も、今、こんなことしてるんだ~。こんなことを今度しようと思っててね、という風に、家族とも話をしながら、情報共有して、家族の理解を得ながら仕事を進めていけるといいですね!
反対される理由の根底にあるものは?
反対される理由の根底にあるものは、「不安」が大きいかなと思います。
その不安のさらに奥には、自分が面倒なことに巻き込まれたくない、というのもありますが、「奥さんや自分の大切な家族には大変な思いをしてほしくない」っていう愛があったりするわけですよね。
反対されたとしても、自分がやりたいこと、やり遂げたいこと、実現したいことがあるならば、じっくり、旦那さんや家族と話し合ってみてください。
その時に、なぜ起業したいのか?をしっかりと掘り下げて、素直にその気持ちを伝えてみるといいと思います。
ちなみに、私が起業したときは、
・これまでいろんなビジネス経験してきたのに、それをここで終わらせたくないし、誰かの役に立ちたい!
・女性はもっと活躍したらいいと思ってるからやってみたい!
っていうことで、OKをもらいました。
この時は、本当にまだ、何屋さんとも決まっていなかったのですが・・・
そして、Udemy動画講師として、講座を作るときも、「ベネッセ系のちゃんとしたところだから、やってみようと思うんだけど?」って聞いたら、「へ~、ベネッセ系なら安心だね~」って、案外さらっと言われました。
こっちは、動画講師でデビューなんてドキドキしてるのに、相手のほうが「ふ~ん、そうなんだ」ってあっさり言われたり(笑)
子どもたちも、「言ったことをちゃんとやるって、スゴイねっ」て、今では、言ってくれてます!
家族や旦那さんに起業を反対されたときの対処法「まとめ」
起業を旦那さんや家族に反対されたときは、くれぐれも、Going My Way しすぎないこと、そして、家族の反対があるから、無理だわ・・・と簡単にあきらめないこと。
反対されたときこそ、家族とじっくり会話をしてみてくださいね!